会の概要

主な活動内容

 1、例会

   日時:年に3回(3月、7月、11月の土曜日14時〜16時)

   場所:クラフトハウス・ばく

    東京都武蔵野市関前2−29−6 

     TEL: 0422-36-8311  FAX: 0422-37-5173


    ※ 例会は変更する場合もあるので、

     参加の際は事務局へお知らせください。


 2、通信の発行

   年に3回(3月、7月、11月)


  ご興味のある方は、お気軽に事務局までお問い合わせください。

  会員以外の方の参加も歓迎いたします。


    ※年会費 1000円

2022年3月18日金曜日

姓/別姓に関する本紹介③「82年生まれ、キム・ジヨン」

※通信180号からの抜粋です

制度的な女性差別は解消されたはず韓国。しかし、いまだ残る見えない差別に人生を抑圧される女性たち。キム・ジヨン という名の主人公の少女時代から結婚・出産まで描いた本書を紹介したい。 2016 年 10 月発行 、 日本でも 2018 年 12 月邦訳が出て話題に。 同名の映画も公開されている。

「これは、まさに私の話です!」二十代~三十代の女たちが声を強め、男たちはなぜか小声に…というのが本書が 世 に出た時の反応だったようだ。キム・ジヨン 1982 年生まれで最も多い名前=この世代が普通に体験する普通の苦労の体現)が向き合う差別や生きづらさを描きながら、祖母世代 ・ 母世代、 現代と、 韓国社会に普通にあった (ある 厳しい 女性差別や社会構造を 見せてくれる。 1986 年生まれの娘に薦められ、読んでみた。祖母世代の価値観 を否応なしに受け取りながらも 、経済的にも社会的にも日常を切り盛りしていく「韓国の母」 たちの強さ 。 就職試験に 失敗し「大人しく家にいて嫁に行け」と父に言われパニックになる娘。母は「何時代だと思ってるの!」と烈火のごとく怒り、「ジヨンは おとな しく 、 するな!元気出せ! 騒げ!出歩け 」と励ます。 その強さが私にはあっただろうか…。女子に優しくと見せかけて、大事なことには参画させようとしない男子部員に対し、「女子が会長になるまで意地でも頑張ってみせますからね!」と言い切る大学 サークルの 女子の先輩。 10 年後女子の 後輩 が会長になったとの知らせに「 10 年経てば山河も変わる、か」と淡々とつぶやく彼女。後輩 や 娘世代に 、私は 何か手渡して やれただろうか…。 30 年以上たっても別姓選択制が認められない、この日本で。

キム・ジヨンの母オ・ミスクはじめ彼女の周りの女性たちが素晴らしい。女性はみんなフルネームで登場し、キム・ジヨンの夫以外の 男たちの名前は 記されない。私たち女性が名前を奪われてきたように。

娘世代、親世代、そして、男性も、ぜひ、感想をお聞かせください。

通信180号と例会(2022年7月)のお知らせ

 通信180号PDFはこちらからダウンロードできます。

【次回例会のお知らせ】

2022年7月2日(土) 14:30~16:00
住所:東京都武蔵野市関前 3-10-6 

参加ご希望の場合は、あらかじめ事務局までお知らせください。
会員以外の方の参加も歓迎します。予約無しの当日参加も可能です。
場所などのお問い合わせは、クラフトハウスばく(TEL:0422-36-8311)へお願いします。